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鹿児島市立病院産婦人科は、以前より鹿児島県内の様々な産科合併症をもった患者様や、婦人科関連の良性あるいは悪性疾患をもった患者様の治療を精力的に行って参りました。
また、さらに医療施設として充実すべく、平成19年11月1日から6床の母体胎児集中治療ユニット(MFICU)を完備し、総合周産期母子医療センターになりました。
これまでも、胎児から新生児までの一貫した周産期管理は実践しておりましたが、国が定める要綱を整え念願のこの日を迎えることができました。
医師スタッフ8名、医員5名の13名余りで、MFICU6床、産科ハイリスク病棟16床、婦人科病棟56床の78床を管理しております。
新生児センター36床のNICUとDICU等あわせて84床のバックアップのもと、県内の80%のハイリスクの妊婦さんの管理を行っています。
産科(母体胎児集中治療ユニット)
年間の分娩数は約850件ですが、約半数は様々な合併症を持つハイリスクの妊婦さんです。
最近五年間の総分娩数4221例のうち、45%は外来紹介です。
多胎妊娠はその24.4%を占め、糖尿病12%、喘息等の呼吸器疾患が10%を占めます。
その他の合併症との重複は有るものの、子宮内胎児発育不全は477例にも上ります。
ヘリコプター搬送を含めた緊急母体搬送は763例、18%を占め、その75%が切迫早産と前期破水です。
妊娠高血圧症候群は100例、前置胎盤53例、常位胎盤早期剥離が29例など、緊急性を要する重症疾患も含まれます。最近では、不妊治療を行うカップルが増加する中、多胎妊娠が分娩の10%を占める様になって来ました。
なかでも一卵性双胎の管理が重要となってきております。
双胎間輸血症候群を代表とする多胎特有の疾患を、早期に発見し管理することが、我々の目標です。
胎生16−26週でこの疾患を発症した場合は、他施設との連携による胎盤の連結血管の胎内レーザー焼灼療法をお勧めすることもあります。
平成20年4月からはハイリスクの妊婦さんの専門外来も別個に設置し重点的に検査管理する体制となりました。
【婦人科】
鹿児島県内の婦人科疾患、特に悪性疾患を中心とした治療を行っています。
一年間で約80例の子宮頸癌、約50の子宮体癌、約30例の卵巣癌の患者様の手術、化学療法、放射線療法を行っております。
国内でも非常に癌の化学療法の症例が多い施設で、主だった癌治療施設との共同臨床試験を実施するとともに、米国との共同研究にも参加し、よりよい治療を患者さんに提供するよう努めています。
卵巣良性腫瘍、子宮外妊娠、子宮内膜ポリープなどに対しては、従来の開腹手術に比較して術後の疼痛などが軽減される腹腔鏡手術や子宮鏡手術等も積極的に行っております。
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